A Personal Record of
Stretching to Buy a New Apartment
Since 2026背伸びマンション日記Kansai, Japan
関西のまちかどから
夫婦ふたりで更新中

ペアローン50年の試算|毎月の軽さか、金利の軽さか。

契約のとき、私たちが選んだのは50年ローンでした。
モデルルームの記事にも書いた、あの「魔の50年ローン」です。

「50年」と口に出すと、だいたい相手は一瞬黙ります。
親に伝えたときも、少し間がありました(今も大賛成はしておらず「頑張れ…」と一言いただきました)。

でも、選んだのには理由があります。
今日はその数字を、ごまかさずに並べてみます。

前提(うちの場合)

  • 借入額:仮に4,500万円として試算(実際に近い概算です)
  • 金利:変動0.6%と仮定
  • 借り方:夫婦のペアローン

以下はあくまで「うちの場合の試算」です。
検討中の方は、必ず金融機関のシミュレーションで確認してください。

35年と50年、何が違うのか

35年 50年
毎月の返済 約11.9万円 約8.7万円
利息の総額 約490万円 約710万円
完済時の年齢 60代半ば ほぼ80歳

毎月の差は、約3.2万円。
これが50年ローンの「軽さ」です。

そのかわり、利息はトータルで220万円ほど多く払う。
そして完済予定日を見ると、私たちはほぼ80歳になっています。

月3.2万円の軽さを、80歳の自分に払ってもらう
50年ローンとは、そういう契約だと理解しています。

金利が上がったら、という試算

変動金利なので、上がる可能性は常にあります。
同じ借入額のまま、金利だけ変えてみました。

金利 毎月の返済 総返済額
0.6%(今の想定) 約8.7万円 約5,200万円
1.6%(+1%) 約10.9万円 約6,500万円
2.6%(+2%) 約13.4万円 約8,000万円

金利が2%上がると、総返済額は約2,800万円増える。
そうなったら、借りた額の8割ちかくを利息として払う計算です。

書いていて、少し手が冷たくなりました。
でも、この数字を「見ないで借りる」のと「見てから借りる」のは、まったく違うと思っています。

ペアローンの、もうひとつの前提

ペアローンは「ふたりとも働き続ける」ことが前提の借り方です。

どちらかが働けなくなったら。
子どもができて、働き方が変わったら。

その「もしも」に備えて、うちで決めているルールは2つだけ。
生活費の半年分には手をつけないこと。
繰り上げ返済にまわせる余力を残しておくこと。

正直、備えとして十分かはわかりません。
ただ「前提が崩れる可能性がある」と知って借りるだけでも、心構えは変わる気がします。

それでも50年にした理由

50年を選んだ本音は、「50年かけて返すつもりはないから」です。

そもそも、80歳までこの家に住み続けるつもりもありません。
子どもの独立、住み替え、売却——50年の完済日より先に、暮らし方自体が変わっている可能性の方が高いと思っています。
「80歳で完済」はあくまで契約上の最終ラインで、うちの実際の計画とは別ものです。

正直に言うと、築20年以内に売却する未来も選択肢として考えています。
そのタイミングでのローン残債や資産価値がどうなっているかは、また別の記事でちゃんと試算したいところです。

毎月の返済を軽くしておいて、浮いた分は貯蓄と繰り上げ返済の余力にする。
苦しい時期は最低ラインまで下げられて、余裕のある時期は前倒しできる。
私たちが買ったのは、この「調整できる幅」だと思っています。

もう一つ、正直に書いておくと、少し投資的な計算も入っています。
低金利のうちに借りられるだけ借りて、浮いた月々の差額を運用にまわせば、
金利以上のリターンが出る可能性もゼロではない、という考え方です。

これは「絶対に勝てる」と思ってやっているわけではありません。
相場が落ち込む年もあれば、思ったように増えない年もある。
それでも、現金のまま置いておくより可能性がある方に賭けてみた、というくらいの温度感です。

計画どおりにいくかは、わかりません。
80歳の自分に「ごめん」と謝る未来も、正直ありえます。

それでも、数字から目をそらさずに選んだことだけは、ここに残しておきます。
同じように50年ローンを迷っている方の、判断材料のひとつになれば嬉しいです。

← BACK TO ARCHIVE